ぶどうの特徴的な健康効果

 

ぶどうには特徴的な栄養素がまだまだたくさんあります。クエン酸、ビタミンA、B1、B2、C等については案外平凡なのですが、カリウム、鉄、亜鉛、銅などミネラル分は豊富で、産前産後の婦人には特にお勧めです。

 

そして、ぶどうの最大の有効成分は豊富なポリフェノールです。何しろポリフェノールは抗酸化の作用を持っているので、発ガン抑制、活性酸素などによる老化防止に効果があります。

 

ぶどうのポリフェノールはアントシアニンで、主に果皮に含まれているので、欧米ではぶどうの果皮を普通に食べているそうです。実際ヨーロッパでは、生のぶどうを潰し、その果汁をエステにも使用しているそうです。

 

ぶどうの種にも有効成分が含まれています。それはタンニンです。種を舐めると渋いのはタンニンのためです。これにも抗酸化作用があるのです。

 

また、これまで知られていなかったぶどうにだけ含まれている成分が「オリゴメリックプロアンソシアニジン」(OPC)です。テレビ番組でも採り上げられていた成分で、脳の機能を高め、動脈硬化を防ぐ効果があります。その効果はお茶のカテキンの5倍、ビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍とされており、確かに注目される成分となっているのです。

 

こうしてみると、健康効果面において、ぶどうは捨てるところがないわけです。皮ごと、種ごとジュースやジャムをつくるのもお勧めです。

 

いいブドウの選び方ですが、実に張りがあって、軸は太くて青いものを選んでください。軸が茶色いと、それは収穫してから日が経っている証拠です。果皮には白っぽい粉が付着しています。これは「ブルーム(果粉)」で、水分の蒸発を防ぐためのものです。この粉がしっかり付いていると鮮度が高い証拠となります。

 

基本的に黒系と赤系のぶどうは果皮の色が濃いもの、緑系のぶどうは黄色っぽいものを選んで下さい。