ぶどうの種類

 

ぶどうの品種は非常に多くて、細かく分けると世界に10000種以上が存在するといわれています。日本では主に60種類程度が商業用に栽培されています。

 

その代表が「デラウェア」です。粒が小さくて香りも控えめですが、果汁は豊富で糖度も高くなっています。更に種も無いので食べやすく、多くの人に好まれています。

 

デラウェアはアメリカで発見され、オハイオ州デラウェアで命名され、日本には明治初頭に導入されました。旬は7~8月頃です。

 

「巨峰」も人気の品種です。これは「石原早生」と「センテニアル」を交配してつくられたものです。「巨峰」という名は実は商品名であり、本当の品種名は「石原センテニアル」です。濃い紫黒色の果皮で、果肉は淡い緑色、果肉はとても甘くて、果汁もたっぷりです。「種なし巨峰」もあって、現在の黒ぶどうの定番品種です。成熟期は8月~9月頃です。

 

「甲州」はその名の通り、山梨県原産で、昔から栽培されている品種です。粒はやや小さく淡い赤紫色で、果肉は多汁でやわらかく甘みがあります。香りは控えめですが、程よい甘酸っぱさが特徴です。これは甲州ワインの原料としても使われています。収穫期は10月頃です。

 

「ピオーネ」は人気の「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を交配したものです。大粒の紫黒色で、1粒が15~20gもあります。歯触りのよい食感と甘み、酸味のバランスがいい上品な味わいです。収穫時期は8~10月頃です。

 

「キャンベル・アーリー」はアメリカ生まれの黒ぶどうです。1粒が5~6gと小さめですが、甘みと適度な酸味が濃厚な風味をだしていて人気になっています。北海道や青森県などで栽培され、収穫シーズンは8~9月頃です。

 

他にも、甘くて香りのよい緑系ぶどうの「ナイアガラ」、濃厚な味わいの「マスカット・ベリーA」、皮ごと食べられる「シャインマスカット」、ぶどうの女王と呼ばれる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」などが出回っています。